日本語養成講座を修了して日本語教師として初級を教えることになったけど、参考書は何を買えばいい?
当記事では初級を教える日本語教師におすすめの参考書をご紹介します。
いろいろな本を購入してきましたが、私の場合は実際に使う参考書はほとんど一緒でした。
今から日本語教師として教壇に立つ方向けに厳選した5冊を選んでみましたので、興味がある方は参考になさってください。
初級文法の勉強におすすめ①どんなときどう使う日本語表現文型辞典
まず、初級を教える日本語教師に最初に紹介したいのが「どんなときどう使う日本語表現文型辞典」です。
初級から上級まで(N1~N5)の重要表現に対応しており、ほとんどの表現が網羅されています。
例文が複数掲載されているので、授業で使う例文の作成にも役立つところが気に入っていました。
デメリットとしては文型を多数収録しているぶん、辞書のように重い(紙で買った場合)ということ!
お値段も3000円を超えお高めです。
2024年6月現在、 Kindle Unlimitedでは無料で読めるので紙にこだわらない方は電子書籍を活用してもいいかも。
しかし、デメリットを考えても日本語の授業準備には役立ったのでおすすめします!
初級文法の勉強におすすめ②初級日本語文法と教え方のポイント
初級文法を調べる際に「初級日本語文法と教え方のポイント」も役立ちます。
69項目と多めなので、いろいろな文型を幅広く取り扱われています。
日本語を自然に身につけている人は、学習者がどこでつまづくのか、どこが難しいのかわからないんですよね。
新米日本語教師は学習者のつまづきポイントを先回りして対策をたてることをおすすめします。
ボリュームがあるので、重さがあり持ち運びには不向きであることが難点でしょうかね。
ちなみに中級編もあります。
初級教案の作成におすすめ③日本語の教え方の秘訣
「日本語の教え方の秘訣」も初級を教える日本語教師におすすめです。
「教え方の秘訣」シリーズは全4冊あります。
新人日本語教師で特に「みんなの日本語」を使う学校ならマストで手に入れたい参考書でしょう。
文型の解説が詳しく、教案のように書かれた参考書なので、初心者には勉強になると思います。
「みんなの日本語」以前の「新日本語の基礎」の教授法として出された本で、古さは否めないのですが未だに出回っていることに、需要の高さがうかがえます。
ここだけの話、「みんなの日本語」の教え方の手引きより「教え方の秘訣」のほうが、中身が濃いです!
90年代の本なので「ワープロ」や「ファックス」が例文に登場しますし、今の時代にそれは言わないだろと言いたくなるような文が掲載されています(笑)
今の時代に使わない表現は、ご自身のセンスで上手にアレンジして使っていけば問題ないはずです。
電子書籍もありますよ。
初級教案の作成におすすめ④日本語の授業の進め方生中継
初級を教える日本語教師に「日本語授業の進め方 生中継」という参考書もおすすめです。
ネットで調べれば様々な教案を確認できる時代ですが、いろいろな教案がありすぎて逆に混乱してしまうときもあるでしょう。
その点、ベテラン先生の教案や授業運営のちょっとしたポイントが知れるこの本は重宝します。
特に対面&複数人の授業予定の方におすすめです。
本が薄いというのもあって、掲載されている文型は23個と少なめです。
動画があるのは一部文型のみとなっているのでご注意ください。
無料動画がある文型は①~があります、います②~ので、~のに③名詞修飾文④自動詞/他動詞⑤使役形⑥使役受身形です。
初級類似表現の勉強におすすめ⑤くらべてわかる初級日本語表現文型ドリル
初級後半から類似表現が出てくるので、その際におすすめなのが「くらべてわかる初級日本語表現文型ドリル」です。
似ているようで違う55の初級類似表現を比較した本です。
練習問題もあるので、学習者の教材としても使えます。
中級編や辞典もあり、すべて持っていますが重宝しました。
デメリットというほどでもないのですが、例文が口語調で初級の学習者には難しく感じる可能性があります。
そのまま使う場合は、文の表現の解説が必要or学習者のレベルに合わせて例文をアレンジしてもいいですね!
まとめ
最近は、参考書も豊富に揃うようになりましたが、初級を教える日本語教師におすすめの参考書を独断と偏見で選んでみました。
使用用途によっても使いやすさは変わってきますし、個人の好みもあります。
参考にしていただければ幸いです。